商品化の主役は*ウェイン・ホールマン博士夫妻(Wayne and Wendy Holman)。
技術評価はウェイン博士、商品化と資金を調達し市場に公開、販売をする役割は夫人が設立したリッジバック・バイオセラピューティクス(Ridgeback Biotherapeutics)とビッグ・ファーマの一角を形成するメルク社(Merck & Co., Inc)。
モルヌピラビルが脚光を浴びているのは全米でも有数といわれる医学大学が開発し質の良いベンチャーと売上高世界3位のメルク社がコラボレーションした商品化だからです。 *エモリー大学(Emory University)
1835年創立。医学部、研究所、病院を持つ医学大学。
CDC(Center of Disease Control and Prevention)に隣接し、多くのコラボレーションを持つ。
全米で最も著名な大学の一つで、入学希望者が多く、東大の3倍近い難易度といわれます。3. モルヌピラビルとウェイン・ホールマン博士夫妻メルク社と共にCovid-19経口治療薬モルヌピラビルを開発したウェイン・ホールマン博士は、業界で特に注目を浴びている感染症治療のスペシャリスト。
エボラ熱の研究で著名な若手学者です。
ニューヨーク大学で博士号を取得、現在は非常勤講師を務めています。
*Adjunct Assistant ProfessorDepartment of Medicine at NYU Grossman School of Medicine 夫人のウェンディ―・ホールマンさんはリッジバック社のCEO。
ペンシルヴェニア州立大学(University of Pennsylvania)でファイナンスを学び生物療法(biotherapeutics)を開発するリッジバック社をフロリダに創立しました。
学生時代より「人類の受難を緩和する事業」を志していたそうです。
ウェイン博士も若いですが、夫人も40才の誕生日を迎えたばかり*Wendy Holman, chief executive officer4. 世界170以上の地域で治験中のモルヌピラビル(molnupiravir)メルク社は今年2021年末までに1千万件に対応するCovid-19経口治療薬モルヌピラビル(molnupiravir)をテスト生産するそうです。
これらと平行して世界中の政府との供給売買契約が進行中。
緊急特別承認ワクチン同様、安全性、効能が不明のままの先行販売です。
特に力を入れるのは中低所得層国(low- and middle-income countries:LMICs)を対象とするCovid-19経口治療薬モルヌピラビルの普及。
低価格が実現できれば世界中が求める商品となるでしょう。
第Ⅲ相治験(PhaseⅢ)の治験は*170以上の地域で行われており、すでに100以上の国の政府機関と緊急特別承認を得るよう交渉を始めているようです安全性や効能については実験結果はメルク社の声明だけの段階ですから第三者のアナリシスによる評価を待つほうが賢明でしょう。
* Argentina, Brazil, Canada, Chile, Colombia, Egypt, France, Germany,Guatemala, Israel, Italy, Japan, Mexico, Philippines, Poland, Russia, South Africa,Spain, Sweden, Taiwan, Ukraine, the United Kingdom and the United States.