3.調査で判明したトランス脂肪酸減少企業の現状ハーバード大学公衆衛生大学院の調査では2007年以来トランス脂肪酸を含有する加工食品はレシピを変更し削減に努力してきたことが理解できたとのこと。
ところが、最近では削減量が当初の10分の1くらいに減少。
いまだに多くの食品が有害植物性食用油を含有していることも判明しました。
研究者達によればトランス脂肪酸が様々な病の原因となることが判明するにつれマジョリティーの加工食品会社はその含有率を下げてきましたが、完全に追放したのはその中でわずか半分。

アジア諸国はトランス脂肪酸に無関心.安価な大型ボトルの植物性食用油を大量に消費する.
健康的な伝統食から米国式工業化加工食品に移行し、心臓血管病が急増している.(マレーシアのスーパーマーケット)4.悪用されている暫定的な猶予政策ハーバード大学公衆衛生大学院のダニエル・モツァファリアン(Dariush Mozaffarian )博士らによれば、今回調査の対象とした270の加工食品を分析したところ、66%が2007年から2011年にトランス脂肪酸を減じていました。
問題なのは減少させた食品の大多数82%が栄養表示ラベルにトランス脂肪酸0gと表示していますが、元凶である「部分水素添加した植物性食用油」を完全に排除していたのはそのまた半分。
過渡期的に許された1食あたり0.5g以下ならば0g表示ができることが悪用されていると指摘しています。
イェール・グリフィン予防研究センターの役員であるデービッド・カッツ博士によれば、「生産者は、一時は減じたものの完全排除はしていない」
「FDAのルールによれば1食あたり0.5g以下のトランス脂肪酸ならば、(たとえ)製品にトランス脂肪酸含有食用油を使用していても0gとパッケージや成分表のどこにでも表示できる」
「私はこのレポートに、排除に関する進行状態が報告されているのがうれしいが、本音を言えばそんなに(排除できた商品が)大きくなかったことに驚いている」
「もちろん(表示義務があるので)我々はそのような製品購入を拒絶できるが」
大部分のトランス脂肪酸の根源は工業生産された植物性食用油。
研究者によれば「工業化によって植物性油は半固形油脂になり加工食品業界には使いやすい油に変質、これが危険な食用油を20世紀に急増させた」と断じています。

トランス脂肪酸の少ない新鮮な植物油に配慮した揚げ物ならば揚げ温度を170度くらいに設定して、トランス脂肪酸の有害性を最小にすることができます。.5.今回の調査対象は加工食品製造、販売会社270社今回の調査対象になった270の加工食品は米国を代表する食品加工会社、販売会社であるゼネラルミルス(General Mills)
ケロッグ( Kellogg Company)
ハインツ( Heinz)
コンアグラ(コナグラ:ConAgra)
セーフウェイ(Safeway)
ジャイアント(Giant)
キャンベルスープ(Campbell Soup)
サーラリー(サラリー:Sara Lee)
ウォルマート (Walmar)
などを含めた販売量、生産量の多い企業から選定しています。
2011年までにこれら企業が製造または販売する加工食品の66%がトランス脂肪酸のレベルを1食あたり1.5g減少させました。
これは全体含有量の78%に相当します。
仕様変更でトランス脂肪酸を減少させた加工食品の82%は減少量が一食当たり0.5g。
しかしながら半分の食品はいまだにトランス脂肪酸を作る水素部分添加の食用油を使用していることが解りました。6.食品あたりが少量でも複数を摂食すれば合計では危険な数字ゼロトランス脂肪酸と表示されれば、トランス脂肪酸は排除されていると消費者は楽観的に考えます。
疑うことなく消費者がこれら少量含有(といわれる)食品を複数食すれば、、(少量でも安全と言えないトランス脂肪酸の)合計量は当然危険な量。
少量と言えども排除すべきなのは言うまでもありません。
研究者らは「生産者がいまだに売り、そして消費者が汚染された食品を買う。
トランス脂肪酸と健康被害の関係を考えれば、食品はいくら減少させたかを表示するべきであり、消費者はトランス脂肪酸のすべての危険性を認識し代替品の知識を得るべき」と警告します。
調査対象の中にはほとんど減少させていない商品もいまだに在ります。
2007 年から2011年までに調査した270商品の平均的な減少率は49%。
一食当たり1.9gから0.9g。
ほとんどは0.5g以下を目標としたレシピの改定によるものです。
ところが2007年から2008年は30.3%を減少させたトランス脂肪酸含有量が2008年から2010年では12.1%にダウン。
2010年から2011年ではなんと3.4%まで低下しています。
大きな理由は取り組む企業が少なくなり、改善商品が減少していることでしょう。
フレンチフライ、アイスクリーム、ドーナッツなどは改善が見られますが、ポップコーン、パイ、マーガリン、ロールパンなどは依然1食あたり1.5g以上のトランス脂肪酸が含有されていました。
(日本で売られるマヨネーズがいまだに1.5g以上)
ハーバード大学公衆衛生大学院のモザファリアン(Mozaffarian)博士は「改善は技術革新により、やろうと思えばできる」「少量でも有害なのは明らか」
「企業はより努力を続け、減少から排除の努力をすべき」と結んでいます。
(解説)
現在は一番安価な減少方法が(新規開発された)遺伝子組み換えのキャノーラを使用することで、米国では最も普及しています。
ところが新キャノーラでは1食あたり0.5g以下の基準は満たせても完全排除ができません。
研究者らの意図は「部分水素添加した植物性食用油」を完全に排除すべきということでしょう。
ヤシ油(パームオイル)は飽和脂肪酸ゆえにトランス脂肪酸はゼロですが、発ガンが疑われる成分を含有するために使用が懸念されています。
企業側としてはコスト増が最大の悩みです。